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「90後」の建築家、深セン大芬で有名カフェ店舗経営に転向
提供元:  Newsgd.com
発表時間: 2023-03-30 11:03

 店で器用に機械を操り、コーヒーを淹れてお客様に手渡ししているマスターがいる。深セン大芬油画村というアートスペースに位置するこのカフェのマスターは、「90後(1990年代生まれ)」の陳垚さんである。彼は建築家として3年間働いた経験を持つブランド運営者だ。転職の理由について、陳さんは「コーヒーは、ひとつのライフスタイルだと思ったんです。健康的に働いて、楽しく暮らしたいから」と笑って話した。

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 大学の建築学専攻は通常5年間の修学を義務付けられる。自身の学業に費やした時間と労力を取り戻そうと、卒業後、陳さんはそのまま建築家となった。彼にとってみれば、残業し徹夜するのは日常茶飯事のことだった。ところが、建築業界で3年間働くうちに、幼い頃からよく運動していた陳さんでも体の具合が徐々に悪くなってしまった。

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 長い間ワークライフバランスが崩れた状態にあったため、陳さんは新しい就職の道を模索し始めた。彼は偶然にアートスペースのマスターと知り合い、2人はすぐに意気投合し、大芬油画村の芸術画廊にカフェをオープンすることにした。コーヒーを媒介としながら、「小さな空間で、人と人との距離をより近く」というコンセプトを伝えようとしている。

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 建築を学んだ経験によって、陳さんはシステムと論理を重視したマクロ的な考え方を構築した。彼の管理の下で、このコーヒーと展覧が融合した空間は人気店となり、多くの展覧会愛好者がここで会話したり、休んだりしている。

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 学生時代、陳さんは「ローカリゼーション(現地化)」について様々な討論を重ね、その命題は彼の行動に今もなお貫かれ続けている。建築家のポストを辞めても、陳さんは古い空間を活性化する方法を模索してきた。

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 村に住むうちに、陳さんは「村」という感覚を伝えたいと思い始めた。来場者たちが本当に全てを忘れ、そして自分が何をしているのか、また次に何をしたいのかをきちんと考えられる空間を作りたいと思っている。

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 建築業界を離れ、起業の道を歩んだ陳さんは自分は「慎重な冒険家」だと考えていて、期限内に一つのことに全力を尽くせば、結果が自然に出てくるという。

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 陳さんは、「やりたいことをやってみてください。何かを始めるのに遅すぎるということは決してありません。今から始めればいいんです。今の仕事に自分の創造力を縛られないで、仕事をしながら大胆に想像してください。人間には無限の可能性があるんです。」と話した。

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 写真はすべて深セン晩報より


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