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深セン、高層ビルの屋上を「空中農園」へ大改造
提供元:  GD TODAY
発表時間: 2024-04-10 16:04

 都市の高層ビルでも稲の香りを嗅いだり、麦の穂波を見たり、田園風景を堪能したりすることができるとは考えられるか。深センの「空中農園」を一緒に訪れてみよう。

 近年、科学技術を導入し都会においてミニ農業景観を作る動きが広がっている。学校やオフィスビル、ホテル、コミュニティの中で、本来の遊休空間である鉄筋コンクリート造のビルの屋上が、「空中農園」に改造され、野菜や果物、花々、穀物などが育ち続けている。

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写真:「深セン龍崗発布」提供

 深セン市南湾百合花渓谷農業科学普及基地では3月30日、活気に満ちた賑わいが見られた。立体栽培装置で育てられたイチゴが徐々に成熟し、トマト栽培エリアではすでにたくさんの赤い、黄色い、緑色のトマトが実を付けて枝にぶら下がっている。龍崗区南湾街道主催の「自然と親しみ、『現代農業』を探求する」農業科学普及研究イベントが同基地で行われ、60名余りの保護者と子供が案内のもと、水耕農業技術を体験し、現代農業の魅力を感じた。

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写真:インタビュイー提供

 また、上海賓館、ザ・コリ・ホテル(中海凱驪酒店)、坪山X-INN創客桟などの深センのホテルでも、無土壌栽培と点滴灌漑技術を導入し、鉄筋コンクリートの上に都市農場を設けている。従業員や顧客などが都市の中で農業の魅力と摘み取りの楽しさを体験することができると同時に、ホテルの屋上緑化、新鮮な果物と野菜の供給、省エネ・環境保護などの多様な機能も実現している。

 また、深セン市龍崗区大運ソフトウェアタウンに位置する深セン海卓生物科学技術有限公司の屋上に設けられた「空中農園」では、稲、薬用植物、黒いフルーツピーマンなど、「空中農園」では通常あまり見られない作物が栽培されている。海卓生物の実験データによると、屋上農場では、1000平方メートルあたり最高42万キロの野菜が育てることができ、栽培効率は伝統的な栽培方法に比べ133倍増となる。

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写真:インタビュイー提供

 海卓生物は屋上栽培技術の研究・開発と改善に力を入れている。同社が西北農林科学技術大学深セン研究院と共同で研究・開発した機能性「ミニ農業」システムのキー技術は、深セン市技術難関攻略の重要なプロジェクトとして評価されている。

 現在、同プロジェクトはすでに100校近くの学校、及び30カ所以上のホテルや老人ホーム、コミュニティなどに応用されている。ビルの屋上を緑化しながら、農業の科学普及、労働実践、省エネ・炭素排出削減、レジャー・娯楽などに技術と空間の面でサポートしている。


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