ネジを締めたり、鉄筋を縛ったり、350キロ以上のコンクリート壁を吊り上げて運ぶ人、と言えば真っ先に頭に思い浮かぶのは、筋肉質な男性ではないか?ところが、全国の専門学校技能競技大会で、これらの仕事を達成したのは「05後(2005年から2009年生まれ)」のかわいい女性だった。彼女は優れた専門技術を駆使し、チームメートとともに全国2等賞を獲得した。
今年8月、全国の専門学校技能競技大会の中等専門部門における「組み立て式建築部材の設置」という種目の決勝戦に進んだのは、深セン市第3職業技術学校から参加した16歳の張鏸文(ちょう・けいぶん)さんであった。また、彼女は唯一の女性選手であった。試合中、小柄な張さんはピンクの手袋をして地面にしゃがんで鉄筋を縛ったり、ネジを締めたりしていた。
試合に勝つために、張さんはチームメートとともに朝7時に起床し、夜11時までしばしば技能トレーニングをおこなってきた。また、体力が相対的に不足していたため、張さんは技能トレーニングを徹底的に強化するだけでなく、省力的かつ効率的に競技道具を使用する方法を考案し、テクニックにより実力を向上させることを工夫した。
「建築系の大会に参加すると言ったら、周りの人々には『女性なのにどうして?』と疑問視されることがありました。その時に私は、私が何を言っても無駄だと感じ、結果で示すしかないと考えました」と張さんは語った。今回の大会を通して、彼女は行動で結果を示し、ジェンダーステレオタイプが人の能力を制限または判断する基準にはならないことを証明した。
「試合に参加したことで、建設業界関連の様々な知識を身につけました。また、心も体もより強くなりました」と張さんは述べた。試合の目的は勝つことだけでなく、このような貴重な体験をすることで、常に学び続けることを意識してながら成長し続けることは何よりであることを示した。
写真はすべて人民日報、及び深セン大件事(南方都市報)より