9月1日、超大型の台風9号「サオラ―」が深センに上陸し、暴風と豪雨をもたらした。数日間にわたり、暴風と豪雨に見舞われながらも、嵐の中を行き来し、深センを台風から守る暖かい「守衛者」がいた。
深セン市内のバスは運休し、風雨が襲いかかった時、数人のパキスタン人観光客は言葉も通じず、異国の地で道に迷ってしまい、福田区梅林街道梅都コミュニティの近くで足止めされた。
そこで、このコミュニティのスタッフは巡回中に救助要請を受け、直ちに彼らの現在地に向かい、同管轄区にあるホテルに案内した。
写真:深セン衛視深視ニュース提供
ホテルに到着後、パキスタン人観光客は「管轄区のスタッフがコミュニティセンターまで案内してくれました。また、スタッフたちの対応がとても親切で、ホテルと夕食も手配してくれました。言葉では言い表せないほど感謝しています。さらに、私たちは両親に無事であることを伝えるために何度もビデオ電話をすることもできました」と感謝の気持ちを述べた。
また、台風9号「サオラ―」が接近する前、龍崗区大康コミュニティのサービスステーションの緊急対応チームは、夜間の巡回作業中に軒下を見回している高齢者2人を見つけた。そのうちの1人は車椅子に座っていて、疲れている様子だった。
写真:深セン衛視深視ニュース提供
緊急対応チームのスタッフはすぐに彼らに事情を尋ねると、2人の高齢者は外出中で天候の変化に気づかず、帰宅途中に雨に降られてしまい、軒下でしばらく雨宿りをしていた。しかし、雨はますます激しくなり、暴風と豪雨の中では車椅子を押して帰ることが困難な状況になってしまった。
そのため、緊急対応チームは即座に彼らの住所を尋ね、1人のスタッフは自分のレインコートを脱いで、足の不自由な高齢者に羽織らせた。そして、このチームのスタッフ3人は風雨を恐れず2人の高齢者を家まで送り届けた。