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中国の海外団体旅行対象国が今月10日から日本含む138ヶ国に拡大
提供元:  人民網日本語版
発表時間: 2023-08-14 14:08

 試行地を設定し、中国国民を対象とした海外団体旅行の旅行会社・オンライン旅行会社による取り扱いが2月6日に再開してから約半年が経った今月10日、中国文化・観光部(省)は、第3陣の試行地リストを発表した。同日から、リスト入りした国・地域を対象に、旅行会社やオンライン旅行会社による「航空券+ホテル」のパッケージツアー商品発売が再開された。

 第3陣のリストにはトルコや日本、韓国、インド、ドイツ、英国、米国、オーストラリア、イスラエル、チェコ、オーストリア、メキシコといった中国人観光客から人気の高い78ヶ国が入っている。

 今回リスト入りした78ヶ国と、第1陣と第2陣のリストに含まれていたタイやインドネシア、カンボジアといった60ヶ国を合わせると、試行地の数は計138ヶ国となった。

 海外のホテルのアクセス数が一気に7倍に 完売のツアー商品続出

 生活サービスを提供するプラットフォーム・美団、口コミサイト・大衆点評の統計によると、今月10日12時、これらのプラットフォーム上で海外のホテルのアクセス数が7倍に激増した。日本や韓国の宿泊施設へのアクセスに関しては、日本が12倍、韓国が15倍に達した。大衆点評の統計によると、ここ1ヶ月、日本や米国、シンガポール、タイといった人気旅行先の検索数が激増している。うち、日本の検索数は前月比で30%増、旅行記や観光攻略ガイドの掲載数は約60%増となっている。シンガポールの検索数は前月比で約90%増、旅行記や観光攻略ガイド掲載数は約50%増となっている。

 旅行会社・衆信旅游によると、第3陣リスト発表後、公式サイトのデータやコールセンターの問い合わせ数が一気に200%増となった。短距離旅行を見ると、日本や韓国、トルコの問い合わせ数が最も多く、注目度も高い。長距離旅行を見ると、オーストラリアやオーストリア、オランダ、ドイツ、英国、ベルギー、北欧の注目度が高くなっている。

 嶺南商旅集団傘下の旅行会社・広之旅によると、同日午後4時の時点で、第1陣として10月3日に出発する日本の東京・北海道7日間のツアーが既に完売となった。価格は1万5899元(1元は約20円)。また、第1陣として10月19日に出発する英国11日間ツアーも完売となった。価格は1万9999元。その他、午後4時半の時点で、第1陣として9月1日に出発するセルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニアを11日間で周遊するツアーが完売となった。価格は1万7999元。

 夏休み期間中でオンシーズンとなっているものの、現時点では1千元以内の海外へ向かう航空券はまだかなり多い。旅行サイト・携程の統計によると、航空券の料金が前年同期比でかなり安くなっている行先はタイや日本、韓国、マレーシア、シンガポールといったアジアの国だ。8月に中国の一線都市からそれらの国へ向かう直行便の料金は最安で500-800元。同月の国内便の平均料金(税込み)1099元を下回っている。

 その他、旅行サイト・去哪児の統計によると、第3弾リストに含まれている日本や韓国、米国といった20ヶ国は、中国大陸部(香港・澳門・台湾地区は含まず)からの直行便がすでに運航されている。直行便がある国は、アジアではパキスタン、韓国、カタール、ミャンマー、バングラデシュ、日本、トルコ、イスラエル。アフリカではアルジェリア、エチオピア。欧州諸国ではアイルランド、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ポーランド、オランダ、スウェーデン、英国。北米では米国、オセアニアではオーストラリアとなっている。


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