深セン市政府ポータルサイト
中国の中秋節・国慶節8連休、エジプト観光業の推進力に
提供元:  新華社
発表時間: 2023-10-09 16:10

1009-1.jpg

4日、ピラミッドを訪れた中国人観光客。(カイロ=新華社配信)

 エジプトではここ数日、首都カイロのピラミッドや南部のルクソール神殿、シャルム・エル・シェイクの紅海クルーズ、 メルサマトルーのビーチなどの人気観光スポットで中国人観光客の姿がよく見られた。

 メルサマトルーを訪れる中国人観光客に同行するエジプト人ガイドのハッサンさんは、今年に入ってからエジプトを訪れる中国人観光客数が増加の一途をたどっていると語る。特に最近は中秋節・国慶節8連休(9月29日~10月6日)に合わせ、エジプトを旅行先に選ぶ中国人観光客が多いことから、多忙な毎日を送っているとし、「最近は休みがほとんどない。対応する中国人団体客は7、8人の時もあれば、10数人の時もある」と明かした。その上で、「忙しくて大変だがとても楽しい。さらに多くの中国人観光客がエジプトを訪れ、エジプト観光業の発展を手助けしてくれることを望んでいる」と笑顔を見せた。

 中国広東省深圳市からエジプトを訪れた譚楚丹(たん・そたん)さんと友人一行の7人は、カイロやアスワン、ルクソール、シャルム・エル・シェイクなどを巡り、ナイル河畔で中秋節(旧暦8月15日、今年は9月29日)を過ごした。譚さんは「その日はちょうどナイル川でクルーズ船に乗った。夕方に神殿を観光し、神殿の中でお月見をした」と語り、夜にクルーズ船に戻ってからお茶をいれ、中国から持ち込んだ月餅を味わったと明かした。

 上エジプト文化観光マーケティング委員会のモハメド・オスマン委員長は「ホリデーシーズンの中国人の海外旅行は、世界観光業の回復に寄与する」と語り、「中国人観光客はエジプト文明の理解に意欲的で、彼らの来訪はエジプト観光業の復調に役立つ」との見解を示した。エジプト観光部門は中国人観光客のスムーズな移動を助けるために積極的に協調し、一部の史跡や神殿、ホテルに中国語表記の標識を設置したほか、中国語ガイドを多数提供していると説明した。

 エジプト観光・考古省のアフマド・アマー考古学検査官は「中国は人口が多く、中国市場は世界観光業にとって宝庫だ」と評価し、さらに多くの中国人観光客が来訪することを強く望んでいるとした。中国人観光客の多くは紅海のリゾート地に数日間滞在し、ピラミッド、ルクソールとアスワンの神殿、アスワン・ハイ・ダムを観光するなど10~15日間の日程を組んでいると指摘。「エジプトは気候が温暖で、美しいビーチや多くの史跡がある。近年はインフラの改善も進んでいる」と述べ、エジプトが「ますます多くの中国人観光客にとって理想の旅先」になることを願っているとした。

1009-2.jpg

4日、ピラミッドを訪れた中国人観光客。(カイロ=新華社配信)


-