深セン市政府ポータルサイト
米メディア:中国、「深センスピード」で「スポンジ都市」を建設
提供元:  Newsgd.com
発表時間: 2023-02-03 16:02

 米国のThe Diplomatウェブサイトは1月27日、米国の作家で大学講師のロバート・ソネット氏が書いた文章を掲載し、そのテーマは『深センスピードで「スポンジ都市」になる』(Becoming a ‘Sponge City' at Shenzhen Speed)で、中国のスポンジ都市建設に注目している。その主な内容は以下の通りである。

 中国は「スポンジ都市」計画を通じて都市の洪水被害を減らし、給水を増やすことを目指している。「深センは中国の『スポンジ都市』計画のモデル都市だ」。

 2017年、深セン市は私を含む外国人教師たちを深セン湾岸に位置し、香港を見渡せる福田マングローブ自然保護区を見学に招待した。当時まだ建設中だった同保護区を歩いていたとき、目に映ったのはほとんど泥土で、その上には16種類のマングローブ林の小さな苗木が点在しており、数百本あった。深センは世界史上最も発展の速い都市の一つだということから中国でよく知られている「深センスピード」で仕事を進めるかのように、その後、小さな苗木は約1平方キロメートルを覆うマングローブ林に成長してきた。同マングローブ林はすでに渡り鳥の重要な生息地となっており、約200種の鳥が出没している。

 現在、これらの湿地は「グリーン長城(グレートウォール)」の一部となり、深センの260キロメートルの海岸線にある発達した地域を洪水から守るのに役に立っている。私たちが当時知らなかったのは、福田マングローブ自然保護区の建設も中国の「スポンジ都市」計画の一部だったことだ。深センは2016年に第2弾となる14の「スポンジ都市」の試行地の1つに指定された。

2.jpg

写真:香蜜公園提供

 スポンジ都市計画のおかげで、深センには現在、幅が3メートル未満から100メートル超のグリーン交通回廊、森林、公園を含む全長2300メートルを超える、密度の高い緑道システムを有している。例を挙げると、その生態が最もアンバランスな町の一つである光明区鳳凰城を中国のスポンジ都市建設のモデルにするため、緑道システムは極めて重要な役割を果たした。

1.jpg

写真:深セン光明提供

 編集後記:2022年現在、深センには公園1238カ所、緑道2843キロメートルが建設され、その名に恥じない「千園の都市」となっている。現在、深センでは「山海連城計画」が推進されつつあり、公園と緑道を靱性都市(レジリエントシティ)の基盤にするのみならず、市民にとってグリーン福祉にも転化させるように努めていく見込みだ。


-