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全国の人口データが開示、広東省の出生数が全国一に
提供元:  中国網日本語版
発表時間: 2022-05-20 11:05

 吉林省による2021年の人口データの開示により、全国31省・自治区・直轄市の2021年の人口データが出揃った。

 広東省は中国で人口が最大の省であり、出生数も最大の省だ。データによると、広東省の昨年末現在の全省常住人口は1億2684万人、通年の出生数は118万3100人と、いずれも全国最大となっている。

 全国的に出生数が100万人を超えているのは広東省のみ。

 国務院発展研究センター公共管理・人的資源研究所研究室主任、研究員の馮文猛氏は、「広東省は改革開放から常に主要人口流入地で、多くの若い流動人口が広東省に入っている。年齢構造を見ると、広東省は比較的若い省で、働くため広東省に入った若者が次々と結婚及び生育の年齢を迎える。そのため出生数が比較的多い」と分析した。

 全面的な「二人っ子政策」後、山東省の出生数は2016年に177万600人に急増し、17年も174万9800人という高い数値を保った。しかしその後は減少を続け、18年は132万9500人、19年は118万3900人に減り、21年には75万400人まで減った。

 人口が全国3位の省である河南省の出生数も80万人を割った。データによると、河南省の通年の出生数は79万3000人で、人口1000人当たりの出生数は8.00人。

 人口の自然増加率がマイナスになったのは、黒竜江省、遼寧省、吉林省、重慶市、内モンゴル自治区、湖南省、湖北省、上海市、江蘇省、河北省、山西省の11省。

 これは主に出生数の急減により、人口の自然増加率が急激に低下したためだ。江蘇省統計局は、常住人口の出生数の減少は主に次の3つの影響を受けていると分析した。(1)出産可能年齢の女性の大幅な減少。(2)女性の初婚年齢の持続的な上昇。(3)女性の教育水準の向上。

 女性の教育水準が上がるほど出生数が減るか、ゼロになる。また新型コロナウイルスも一部の若者の結婚・子育て計画に一定の影響を及ぼした。


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