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カバーをつけると4Gスマホが一瞬で5Gに!?
提供元:  人民網日本語版
発表時間: 2022-05-25 09:05

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数源科技の公式サイトのスクリーンショット。

 最近、ある「5G通信スマホカバー」がネットで大人気だ。スマートフォンにこのカバーをつけると、あっという間に5Gスマホに変身するという。中国新聞網が伝えた。

 この5GカバーはA株上場企業の数源科技股份有限公司の製品で、5月17日に発売されると、同社は株価が5営業日連続でストップ高になり、時価総額が17億9千万元(1元は約19.2円)上昇し47億2900万元になった。大手ECプラットフォームでは現在、まだこのカバーを取り扱っていない。

 カバーの重さは約52グラムで、スマホに装着すると自動的にポップアップウィンドウが表示され、指示通りに操作するとすぐにeSIMが開通し、3大通信キャリアをカバーし、デュアルコネクティビティでスタンドアローン(SA)とノンスタンドアローン(NSA)の5Gに対応する。

 複数のメディアの報道によれば、このカバーは当初は華為(ファーウェイ)技術の「P50 Pro」に対応するだけで、価格も799元(1元は19.2円)したが、今後より多くの機種に対応するカバーが相次いで発売される予定で、6月初めに販売チャンネルが発表され正式に発売がスタートするという。

 多くのネットユーザーがこの画期的な技術に好奇心をかき立てられている。

 電気通信産業のベテラン専門家の項立剛氏は、「このようなスマホカバーは5G通信の能力を実現するとともに、複雑な操作なしで、5Gベースバンドチップを搭載し、アンテナと管理機能を搭載した5Gスマホになるというもので、産業に極めて大きな影響を与えるだろう」と分析した。

 実際には、電子機器の端末にカバーをつけて通信機能を実現するというアイディアは、数源科技が最初に打ち出したものではなく、かつてアップル社の「iPod touch(アイポッドタッチ)」を「iPhone(アイフォーン)」に変身させる「苹果皮(アップルピール)」が一世を風靡したことがあった。アイポッドタッチにこのカバーをつけると、カバー内部で通信モジュールを統合し、ショートメッセージの送受信、通話、ネット接続などの機能を実現して、「簡易版」アイフォーンに変えるというものだった。

 アナリストによると、今回話題になった5Gカバーは価格が799元と高く、市場に受け入れられるかどうか、まだよくわからない。かつてアップルピールが流行したのは、アイポッドタッチにアップルピールを加えてもアイフォーンの半額以下だったためだ。今では1千元台の5Gスマホもあり、1千元ほどで5Gスマホが買えるなら、わざわざ799元も出してカバーを買う人がいるだろうか。

 中国情報通信研究院のまとめた最新のデータでは、2022年第1四半期(1-3月)には、中国国内の5Gスマホ出荷台数が5388万4千台に達し、スマホ出荷量に占める5Gの割合は77.7%だった。


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